2023/08/24
肺ヘリカルCTは、胸部のCT検査です。人間ドックの数ある項目の中でも、肺がんの早期発見目的で受ける人が多いです。肺がんは臓器別のがんランキングで、男性は1位、女性は2位を占める不名誉な病気です。肺がんの最大の特徴は、死亡率の高さです。
発症すると約8割が死亡するというデータがあります。また、肺がん患者の5年生存率は2~3割と、とても低いのが実態です。早期発見が命を左右するのが肺がんですが、病巣の直径が2cm以下ならば、治癒率・生存率ともに大幅にアップします。人間ドックで受けられる肺ヘリカルCT検査は、5mm~1cmのごく小さい病巣も発見できます。
費用もそれほど高くなく、10,000~15,000円程度が相場とされています。肺がんの病巣はレントゲンでも撮影することは出来ますが、レントゲンでは病巣が3cmくらいのサイズになっていないと発見できないというデメリットがあります。これくらいのサイズになってしまうと、外科手術が不可能になっているケースが多く、完全に治癒できる可能性が大幅に落ちてしまいます。肺がんのリスクが高くなる生活要因として、喫煙がよく指摘されますが、非喫煙者であっても、家族や職場で受動喫煙を受けている人も肺がんの危険性が上がります。
他人事として考えずに、人間ドックで肺の検査をしておくと安心です。たとえ無症状でも、病気が潜んでいる状態もあり得ます。喫煙者はもちろん、非喫煙者も心に留めておきましょう。